60代おひとりさま、つれづれなるままに

もうひと仕事、そして早咲きの桜


3週間以上試行錯誤してきたメディア授業の準備が、やっと昨日済んだ。

自己紹介も入れた。学生は「模様替えとお酒」という趣味に親しみをもってくれるだろうか?


ほっとしたも束の間、まるで計ったかのように、論文のゲラがPDFファイルで送られてきた。

ワープロで書いた原稿を紙に印刷して送っていたころは、校正がかなり大変だった。
そのうち、フロッピーディスク、CDとなり、今は添付ファイルで送る。
それでも校正は、印字されたものが送られてきていたような気がするが、今回は添付ファイル。朱を入れたものをスキャンして、送り返すそうだ。
もうひと踏ん張りすれば本当の春休みになる。


地方気象台の桜の開花予想は、今月13日だそうだ。しかし、マンションの前の公園には毎年1本だけ早く咲く桜がある。

同じソメイヨシノで、日当たりも変わらないのに、4本のうち1本だけ。
開花予想日の1週間前には、五分咲きになる。なぜだろうか。


17年前の3月22日、引っ越しのトラックの助手席に乗せてもらって、隣県からやってきた。
トラックが止まったとき目に入ったのが、1本だけ満開の桜の木だった。
どれだけ慰められられたことだろう。
経済的にも、健康面でも不安の中にいた私の再出発を、桜が祝ってくれた気がした。


あれからも辛いことがあったが、桜の季節が巡ってくると、もう少し頑張ろうと気持ちを新たにする。