60代おひとりさま、つれづれなるままに

譲れないこと


断捨離ブームが続きます。終活という言葉も定着しました。
もともと必要ないものを買わないほうだったし、からだが小さいので服や靴をバーゲンで衝動買いということもなかった。
引っ越しを機に家具類も結構処分し、持ち物は少ない方だと思います。


でも、無くて困ることはなくても、処分したくないものがあります。
私はお酒が好きで、ガラスや焼き物が好き。


一番、新しいのが左端の江戸切子。ずーっと欲しかったけど、なかなかこれぞというのに巡り合えなくて、やっと買ったのが15年くらい前、デパートの「江戸の職人技」展で。
最古参は右前の備前のぐい飲み。学生時代に、伊部の窯元で。40年以上前です。
ブルーのワイングラスはハウステンボスがまだオランダ村だった頃、色に惹かれて買いました。
あと、骨董のイラングラスとか、大切な人からもらったものとか・・・決して高いものじゃなくても一つひとつに思い出と歴史がある。
体調や年齢のせいで、だんだん飲めなくなってきているけど、寝る前のナイトキャップにどれも活躍してくれます。
お酒の種類に合わせて、その日の気分に合わせて。


そしてもう一つのこだわりは、

白熱灯!
大手電機メーカーが白熱灯の生産を終えると聞いた2009年頃、できるだけ買い込みました。
その後東日本大震災が起き、店頭から白熱灯が消え、LEDが推奨されました。
LEDは当時高かったので、頑固に買い置きの白熱灯を使い続けていたら、やがて店頭に戻ってきましたね。
お店のディスプレイやスポットライトには、やはり必要だと。
パッと付けた瞬間の輝きが好きです。


電化製品をそんなに持たない、テレビすらないんだから、照明ぐらい好きなものを使いたい。
決して効率だけで計れないもの、切り捨てられないものってあるんじゃないないかしら。


心地いいなら、ストーリーがあるものなら、無理に断捨離しなくてもいいと思います。